生理学研究所 神経シグナル研究部門では、スライスパッチクランプ法とin vivoパッチクランプ法のトレーニングコースを開催しています。学部、大学院の学生、ポスドク、企業研究員など若手研究者を対象に、実演・実習を行います。ご興味のある方や、実験の立ち上げが必要な方、将来これらの実験系の導入をお考えの方などお申し込みください。 生きたニューロンの活動やそれらが形成する神経回路の解析、分子と個体の行動をつなぐ神経機能の解析に必須の研究法です。 開催時期: 2016年8月1日(月)-8月5日(金) 参加申込: オンライン登録 → 終了しました トレーニングコースの詳細はこちらから 【2013年トレーニングコースの様子】 【2014年トレーニングコースの様子】 【2015年トレーニングコースの様子】 【2016年トレーニングコースの様子】 |
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パッチクランプ実験の初心者を主な対象として、脳スライス標本の作製手順、細胞の選別法、ホールセル記録の基本的手技の実習を行います。本コースは、パッチクランプ実験の原理を理解するとともに、スライスパッチクランプ法を各自の研究目的に即して実際に適用できるようになることを目標としています。 実習では、マウスやラットの脳スライス標本(大脳皮質・小脳・海馬など)を作製し、current clamp法ならびにvoltage clamp法を用いてニューロンの発火活動やシナプス電流を記録します。また、データの解析方法についても概説します。希望者には、記録した細胞を可視化して形態を観察する方法(バイオサイチン染色法)も併せて行います。 スライスパッチクランプ法を用いた研究内容はこちら (研究1, 3, 4参照) |
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In vivo標本脊髄後角細胞からのパッチクランプ記録法の実習を行います。麻酔下に気管内にカニューレを挿入し、人工呼吸下に椎弓切除を行う。露出した腰部脊髄表面よりパッチ電極を刺入し、ブラインド法により後角細胞をホールセルクランプを行います。 In vivoパッチクランプ法は皮膚への機械的、痛み、痒み刺激など、生理的な感覚刺激によって誘起されるシナプス応答を詳細に記録・解析できます。従って、本法は鎮痛薬などの薬物の評価のみならず、遺伝子操作動物や種々のモデル動物で観察される行動異常の成因をシナプスレベルの変化として説明できる極めて有用な方法であります。また、本実習で行うin vivoブラインド法は組織深部からの記録にも適しているため、脊髄後角のみならずあらゆる神経系にも応用可能であります。 In vivo パッチクランプ法を用いた研究内容はこちら |
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実験セットの写真 |
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Update 9.May-2016